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最新!疲労・ストレス講座 4
第4話解説
第4話は、いろいろな意味で驚かれたのではないでしょうか? 「疲労研究なのに何でウイルス?」とお感じになったと思います。ウイルスというと、インフルエンザの様な感染症を思い浮かべられると思います。しかし、遺伝子が増える仕組みの発見や、ガン遺伝子の発見など、重要な生命現象に関する発見がウイルスの研究から生まれたものであるのを御存じでしょうか? 少し前には、ガン研究者の多くが元々はウイルス学者だった、という時代もあったほどです。
最近は、この様な研究手法を使う人はほとんどいませんが、我々は、疲労の様な得体の知れない、測定法も無いものを研究するにはウイルスを利用した方法しかないと考えました。この方法の本質は、ウイルスの生存戦略を詳しく研究し、宿主であるヒトとの関係を調べることで、ヒトの生命機能を探求するというものです。今回は、再活性化と疲労との関係についての説明でしたが、マンガの中で先生が話している様に、疲労のメカニズムも、ヘルペスウイルスの研究から判って来ました。疲労のメカニズムは、別の回で説明しますので、乞ご期待。
次の疑問は「何で、メイドさん?」だと思います。実は、このマンガは「コミPo!」というソフトで作成しているのですが、キャラクターに制限があり、まるまるキャラクターと呼ばれる普段のキャラクターと、今回ヘルペスウイルス役で登場してくれた可愛いキャラクターでしか表現ができません。マンガの中にもあります様に、ヘルペスウイルスが宿主にずっと寄り添う姿が、ご主人様に使えるメイドさんに似ているので、ヘルペスウイルスにはメイドさんのキャラクターを使ってみました。「最新! 疲労・ストレス講座」では、これからも研究編では、ヘルペスウイルスのメイドさんにもときどき登場してもらって、自分たちの秘密を語ってもらう予定です。