最新!疲労・ストレス講座 1

第1話解説

 皆さん初めまして。東京慈恵会医科大学の私立大学研究ブランディング事業「働く人の疲労とストレスに対するレジリエンスを強化するEvidence-based Methodsの開発」で、疲労の基礎研究を行っている近藤一博と申します。ウイルス学講座と疲労医科学研究センターの教授を兼任しています。慈恵医大では研究ブランディング事業の一環として、このホームページを利用した、正しい疲労の知識と理解の普及活動を行いたいと考えています。

 「最新! 疲労・ストレス講座」第1話、いかがでしたでしょうか? 疲労にもいろいろあって、疲労の定義そのものにも混乱が見られます。慈恵医大の研究ブランディング事業で扱うのは、第1話で定義される疲労です。別名、「生理的疲労」とも呼ばれます。この様な疲労は、仕事や運動で発生し、放置しておくと、うつ病や過労死といった深刻な健康障害を招く可能性があります。我々に最も身近で、最も大きな社会問題となっている疲労です。この様な疲労は、正しい知識がないために、予防できなかったり、こじらせてしまったりする例をしばしば目にします。この講座では、疲労に関する正しい知識をお届けすることで、疲労による健康障害を少しでも減らしたいと考えています。

 この「最新! 疲労・ストレス講座」は連載記事で、20話くらい読んで頂けば最新の疲労知識が身につくというものを目指しています。中には、研究に関するやや難解なお話も出てくると思いますが、研究に関するものは読みとばして頂いても大丈夫な様に構成するつもりです。

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